【アルバム名】
BLUES IN THE NIGHT (BLUE NOTE)
【リーダー名】
SONNY CLARK (1958/12/7)
【パーソネル】
SONNY CLARK (p) PAUL CHAMBERS (b) WES LANDERS (ds)
【収 録 曲】
CAN'T WE BE FRIENDS / I COVER THE WATERFRONT / SOMEBOY LOVES ME /
DANCING IN THE DARK / BLUES IN THE NIGHT / ALL OF YOU
【内   容】
 こんにちわ。塩サバ物産�t営業部第二海産物課藻類係主任代行布袋憲明(根室出 身47歳)です。ただいま、安藤藻類研究所への出張から戻りました。なんでもいいけ ど有限会社の分際で海産物課が2つもあるんですね。なんて生意気な!あ、藻類は「そ うるい」と読んでくださいね。でないと
 
  布袋 安藤藻類研究所を訪問する
 
の句は「ホテイ・アンド・モルイ」というワケのわからん曲名になってしまいます 。それはそうと、申請書が出てますな。どれどれ。
 
> こんにちわ。Ecaroh(旧名)です。俳号ですが、とりあえず「アーネット昆布」 にしようかと思います。
> 厳密には魚ではありませんが、塩サバ物産(有)取扱い海産物ということで認可 いただければと思います。
 
うーん、なるほど。こういうことは先例に照らしてみんといかんですね。というこ とで「海産物関係」の大先輩、「サザエさん」の例を見てみましょう。サザエ、カツオ 、ワカメ、タラ(オ)、マス(オ)、ノリ(スケ)、イクラ、ナミ(ヘイ)、フネ、ア ナゴくん。これを分類すると
 
  純サカナ:カツオ、タラ、マス、アナゴ(40%)
  魚タマゴ:イクラ(10%)
  海  藻:ワカメ、ノリ(20%)
  貝  類:サザエ(10%)
  そ の 他:ナミ、フネ(20%)
 
対する我が塩サバ物産�tの社員構成は
 
  純サカナ:(関)サバ、サケ、カレイ
  定 食 類:塩サバ
 
となっているわけですな。なるほど、こうして科学的に分析してみた結果、「たい して意味はなかった。」ということが明らかになりました。ということでアーネット昆 布、いいんじゃないっすかぁ。
 
 @ さて今日はソニー・クラーク。イリノイ鮭師匠の傑作
 
  さば味噌煮 暗く青春 刻んでた
 
を思い出しますね。関サバ師匠と鮭師匠、このところ俳句のほうはさっぱりですが 、大丈夫です。ディビット鰈、アーネット昆布という若手の台頭が著しいので(昆布さ ん、若いのかな?)、長老にはそろそろ楽隠居していただこうかと。私はまだ若いから 頑張りますけどね。で、クラーク。個人的にはクラークの最高傑作はタイムの『ソニー ・クラーク・トリオ』だと思ってるんですが、BN盤トリオの「朝さわ」も好きです。 そんなわけでBNの未発表ものアルバム、『ブルース・イン・ザ・ナイト』。私はブル ースと聞くと反射的にズロースを思い出します。中学生の頃に学研の「中1コース」と かを買っていたんですが(私はコース派でした)、そこに「あだちつとむ」という人( あだち充の実兄)の「2軍の星ありゃま君」だったか「どんけつ君」だったかという漫 画が連載されておりました。その漫画に「淡谷のり子はズロースの女王うんぬん」とい うフレーズがありまして。
 
  「このズロース、いいんじゃない?」と マニア言う
 
ベースがチェンバース、ドラムはウエス・ランダースという人ですね。
 
  涙に飢え フランダースの犬 最終回を見る
 
パトラーッシュ!ということで1曲目、「キャント・ウイ・ビー・フレンズ」。ど っかで聴いたことある曲ですね。クラークの持ち味と言えば「後ろ髪ひかれるような」 タッチ。ちょっと糸をひくような感じですね。ここではそんな彼の特徴がよく現れてお ります。タイム盤より、BN盤トリオに近い感じですね。こっちのほうがクラークの本 質なんでしょう。タイム盤の「テンション高すぎぃ。」な演奏は恐らくパウエルの霊が 憑依していたものと思われます。2曲目「アイ・カバー・ザ・ウォーターフロント」。 あ、この曲「アイ・カバー・ザ~」だったのか。ずっと、なんとなく「I'LL COVER~」 だと思ってました。となると「あ、いる!カバだ!」の句はちょっぴり怪しくなるな。 ま、いっか。バラードで演奏してるのかと思ったらミディアムで演ってますね。クラー クのブルージーさがよく出てると思います。ブルー爺さんじゃなくて。なんとなく憂鬱 な爺さんですね、ブルー爺さん。
 
 3曲目の「サムバディ・ラブズ・ミー」はパウエルが『芸術』で演ってた曲。ク ラークは自然体で弾いています。なんでもいいけど、あまり書くことないですね。しか たないから「ひょうろく餅」について書こうかとも思いましたが、特に今ここで書く必 然性もないような気がするのでやめておきます。4曲目、「ダンシング・イン・ザ・ダ ーク」。これもミディアム・テンポでさらっと弾いてます。ソロに入るといかにもクラ ークらしいフレーズが聴けますが、やっぱりあまり書くことはないです。しかたないの で「ひょうろく餅」について書きましょう。「ひょうろく餅」は「ポンカン飴」の親戚 で、姿形はキャラメルに似てました。でもキャラメルみたいに紙につつんであるのでな く、オブラートにくるまれておりました。このオブラートは剥がして食うもんや。いや 、そのまま食べてええんや。と、コドモの間で論争を巻き起こしたりしましたが、そん なことはどうでもいいほどおいしくなかったなぁ、ひょうろく餅。海苔の味がしたりし て、いったいこの食い物の製造者はこの俺に何を要求してるのか?という疑問がコドモ 心にも涌き起こるという謎のお菓子でありました。はい。
 
 さて5曲目。「ブルース・イン・ザ・ナイト」。アーシーな感じのブルースです 。6曲目。「ブルース・イン・ザ・ナイト」。アーシーな感じのブルースです。別テイ クですね。6曲目のほうがマスター・テイクなんでしょうか。ラストは「オール・オブ ・ユー」。あ、1句出来た。これは将来の為に温存しておこう。ミディアム・テンポで 小粋にスイングします。はい。
 
 以上、悪くはないんだけど書くこともない。通ぶってヘンなアルバムを紹介しよ うとすると、結局自分が苦労するんだ、ということをよく肝に命じよ。という、「ジャ ズ仙人」が私に与えてくださった試練なんでしょうか、これは。という気がしなくもな い1枚でありました。はい。


| Previous | | Up | Next |