スピードメーター・ケーブル

販売開始致しました。


既に生産廃止になった部品を再生産、そして販売開始致します。
今回のスピードメーターケーブルはJZA70用で再生産するに至りましてその製造過程で
分かった事も表記致します。

純正品番は83710-14781
メーター本体裏側からMT(AT)まで伸びる長い方です。(そこからMTに繋がる短い方はまだ新品で出ます。)H29,8月情報
この品番は他にGA70のターボ車両にも使われていますので、同じ部品となります。

現時点での注意点はデジパネ車両(GA,JZA,MAのリミテッドやE仕様)は品番が違う為、そのまま使用出来るのか
どうかの検証は行っておりません。
品番から推測して、GA70・JZA70のアナログメーターに対しての使用が可能だと思います。(MT/ATは問わず。)
(20ソアラのアナログメーターも共通のようです。情報求む!)


価格:16,000円(税抜き)
今回は40本ちょっとの生産となります。今後の追加生産はまだ分かりません。


生産に至るまで
国内のスピードメーターケーブル生産会社・工場、数社に協力を依頼しましたが、
既に失われてしまっている部品があると言う事で断念しておりましたが、それらの部品が台湾で
入手出来ましたので再販・再生産に至りました。

純正で採用されている四角いスクエアケーブルと言う物が今は既に使われていない事と、
ケーブルに付属しているプラスチックの緑色のヘッドが入手出来ないと言う辺りが主な理由だったのですが
それを台湾のスピードメーターケーブル生産工場が発見してくれて、試作から試みたのです。
台湾製になるのですが、品質が落ちるなどの懸念はあまりなく、何故ならば現在の自動車部品の多くが台湾で生産されていて
そこには我々が良く知る大手国内自動車メーカー、またはそこからの下請けなどが現在台湾にシフトしているため、
内情は純正部品となんら変わらない品質の製品の生産が可能なのです。
既に日本より台湾の方が生産数は上かもしれませんね。(融通は間違いなく台湾の方が上ですね。)

それにより、一度は諦めた部品が遂に生産する事が出来ました。

これは今後のラインナップ追加にも大きく役立ちます。
コストに関しては相変わらずのロット数や型代等のデメリットもありますので、そこは純正には敵いませんが
ギリギリの価格調整を致しましたので欲しい人には手が出しやすい価格になったかと思います。
台湾からの輸入品扱いになりますので、海外発送代金や各種税金等(通関・輸入・消費税コスト等)が上乗せされます。

今回の総販売個数が約40本ですので総額売上で64万円と言う、販売を目的とした総額から利益を考えると
これまで掛かった経費や時間、手間を考えると中古車1台販売する利益にも届きませんが、
これが現在私が考える70スープラと言う旧車を維持する手段の一つで頑張ってきた結果だと思っております。


勿論、完売になったら追加生産と言う動きを取りたいのですが、
色々と製造構成部品を取り寄せて頂きましたので、次回からもそれが入手出来るのかどうかが
分からないと言う所が難点なのですが、現状入手出来た部品での生産個数を販売する形を取らせて頂きます。



純正部品との相違点

基本的に長さは同じです。


ただし、真ん中あたりにあるゴムの形状が違います。
これは室内とエンジンルームを通す穴を塞ぐ為のゴム部品で、純正のように
曲がっているゴム部品が見付からなかったため、真っすぐの部品に変更されております。
たかがゴムだからそれくらい大丈夫・・・と思うかもしれませんが、新品のゴムはなかなか固く
これがきっちりはめ込むには室内のクリアランスがあまりないので苦労します。
どうしても駄目だ!と言う方は純正のゴムをカッター等で切って入れ替えてくださいませ。
純正形状でもここをはめ込むのは意外と手間です。


特筆すべきは、ここの緑色のプラスチック部品が見つかった所でした。
それによりケーブル工場が試みてくれる流れになりました。



この緑色の部品に純正の白いアタッチメント(メーター奥に固定する為の部品)がありますが、
これは元々違う品番の部品(83189)でして、これは再利用する事になります。


取り外す時は、画像の右向き(ケーブル側)にトルクを掛けるとするっと固定位置から抜けますので、
元々割れている形状の所からケーブルを抜いてください。


これが抜けた状態です。
装着は逆に割れている隙間からケーブルを入れて、固定位置まで押し上げるだけです。


これで入れ替え完了。


交換の仕方
メーター裏側



アタッチメント左右に押す所がありますので、そこを押して車体から取り外します。

車体下側

MT/AT近くにネジ巻き式で装着致します。
ここでスクエアケーブルが見えます。差し込み側の四角に合わせて接続して下さい。



ボディへのアタッチメントは外側2つと室内側1つありますのでしっかり固定して下さい。
画像はMT側の一つ。他にはクラッチマスターシリンダーの下の方にも1ヵ所、室内メーター裏側に1ヵ所です。



実車テストでJZA70乗りのCafe山田君の車両に実際に装着して現在も走行を続けております。
メーター内側からの音が無くなった他、メーターがぷるぷる震えていた症状も収まって
「気持ち悪いくらいスムーズに動いて違和感あります(汗)」
と言うご意見を頂きました(笑)
あのスピードメーターの震えの原因もケーブルなんでしょうかね?