幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
8月16日 ● ベテランテニスの難しさ。 30代の頃、テニスの大会に出るとジュニアの頃からやっている人とか、学生時代にインハイやインカレ出場経験がある人とかにコテンパンにやられていました。僕のようなテニスブームに乗って大学時代にミーハーで始めた人間とは明らかにレベルが違うので仕方ないと思っていました。しかし40代になると少しずつそういう人たちも体力が衰えてくるし、こちらは技術も上がって経験を積んできているし、なにより練習量が違うので良い勝負になるようになってきました。時々は運良く勝てることもあって、この調子なら50代60代とベテランになればもっといけるんじゃないかと考えていたものです。 しかし、いま60代になってわかったのは、ベテランはテニスの上手い下手以前に、健康で体力があって元気な人が強いということです。もちろん学生時代からの経験者はテクニックがあり試合に勝つコツも知っていますが、細かいテクニックよりも最後まで走り回れる体力、そして痛いところが少なくて100%に近いコンディションを保っている人が断然有利です。年を取れば取るほど人間として、生物として強い方が強いというのが結論でした。 体力があって故障が少ないというのは、もちろん試合で実力を発揮する上で大事ですが、そもそも日頃の練習量に差が出ます。ベテランは若い頃のように何も考えずに毎日ハードな練習ができるわけではありません。少しテニスをすると腰が痛い、肘が痛い、膝が痛いとなってしまい、その痛みがおさまるのに中2日とか3日とか、時には中6日ということになってしまいます。週一のテニスでは技術的に向上するのは難しいですが、それ以上やると体が耐えられないのでは仕方ありません。 60代になったら同世代のインハイやインカレ経験者にも少しは勝てるようになるのかと思っていましたが、1試合だけならともかくワンデートーナメントで何試合も戦うこと自体が自分も厳しくなってしまいました。多分やれば何とか最後までやれるかも知れませんが、恐らくその後数日は寝込むことになりそうで、とてもチャレンジする勇気がありません。なにせサークル内の遊びのゲームと、大会での真剣勝負とでは、同じゲーム数をしても体にかかる負荷が全然違います。 と言うことで、あくまでもテニスは健康第一ですから真剣勝負の大会に出ることは最近避けています。化け物みたいに元気で体力のある高齢者って時々いるので、もしそんな人と対戦して「技術では負けていないのに」と思いながら打ちのめされるのも悲しいですし。もちろん僕に体力オバケを一蹴できるだけの技術がないのがいけないんですけど、そもそもそういうテクニシャンを練習量と体力で打ち負かそうと思っていたのに、そうなれませんでした。 |